元教師 黒目のブログ

元公立の教師で現在も子育ての世界で働いています。公教育、私教育合わせて約7年間仕事で子供を育てています。そんな中で役に立ちそうな知識や経験をアウトプットしていきたいと思います。

10代の妊娠相談、昨年比倍増、臨時休校が影響?コロナ下で10代で妊娠した人、または妊娠している人が周りにいる人が読む内容です。

どうもみなさんこんにちは。
先日このような記事を目にしました。

10代の妊娠相談、昨年比倍増 臨時休校が影響? 千葉
https://www.asahi.com/articles/ASND46W0NND4UDCB00Q.html

世の中ではコロナの影響もあり、10代で妊娠してしまう方々も増えてきているようです。
なので今回も10代の妊娠というテーマで、過去の論文を要約&解説し、その後自分の考えを述べていきたいと思います。

1.要約&解説
これは2015年に発表された論文なのですが「国内文献からとらえられる10 代で出産した母親の育児の現状と今後の課題」というものがあります。
この研究では「代母 or未成年母 or 若年母」か「育児」の14 年間で医学中央雑誌刊行会とJ Dream IIIに投稿された論文の中で、重複文献の削除と内容を精読し 34 件を対象文献としています。
それらの論文を調査し、10 代で出産した母親の育児の現状と今後の課題を明らかにしたということです。
その結果、現状として、


①妊娠後の新たな家族形成
②不安定な将来
③肯定的な児の受容と懸命な育児への姿
④知識・技術不足がもたらす不安定な育児
⑤実家に頼らざるを得ない育児
⑥パートナーによる DV の招きやすさ
⑦個別性に基づいた支援方法


という7つの問題にカテゴライズすることができました。
その上で現実的に今後どうすれば良いかというと、


・重要なキーパーソンである実母から情報的・手段的サポートを受けることで精神的安定に繋がり、肯定的な育児を行うこと
・妊産婦の背後に存在するDV を早期に把握することは容易ではないが、支援機関に繋ぎ、育児困難や児への虐待を未然に予防する意義がある
・10 代母は、他者への警戒が強く自己表現が苦手である(安達,2006)ため、受け持ち助産師を決め、妊娠期から退院後まで一貫した看護を提供する
・教員が 10 代妊産婦に対して学業継続に関する情報を提供し、全日制から通信制の高校へ転校措置をとるなどの支援をする
・看護者が育児仲間がいないという孤立感を防ぎ、育児を楽しいと思ってもらえるように自助グループを紹介し、仲間作りができるように支援する
等が挙げられていました。


やはり、学校、家庭、地域の三つのサポートが非常に重要ということですね。

 

2.考え
10代の妊娠は私が所属する子育て機関ではまだ直面していませんが、近年のコロナの時期にこれからさらに増えることも予測されます。
私も今回の研究論文を読み「育児仲間がいないという孤立感を防ぎ、育児を楽しいと思ってもらえるように自助グループを紹介し、仲間作りができるように支援する」
ぐらいは自分でもできそう!と思いました。
もし本投稿の記事を閲覧している方の中で、現在進行形で妊娠している。または周りに10代で妊娠している子がいる。という方がいれば、
自分がその10代で妊娠している子からみて、上記の三つ(学校、家庭、地域)のどこに所属しているか客観的に判断し、それぞれの目線から是非上記のような提案をしてあげてください。
本投稿は以上となります。
閲覧ありがとうございました。

 

参考文献:国内文献からとらえられる10 代で出産した母親の育児の現状と今後の課題
https://core.ac.uk/download/pdf/148426659.pdf