どうもこんにちは黒目です。
先日こんな論文を目にしました。
中学校におけるスクールワイドSSTの効果に関する実証的研究
-生徒指導に特別支援教育の視点を取り入れた支援の効果と限界について-
https://www.nise.go.jp/cms/resources/content/6434/20130221-103506.pdf
この論文では、中学生を対象として、スクールワイドソーシャルスキルトレーニング(ssst)という全校規模の社会的技能訓練の結果を検証しました。
この研究を通して、学校全体で挨拶などの基本的な社会的技能や人間関係を円滑にするための暖かい言葉かけなどができるようにするようです。
それでは解説します。
1.要約&解説
まずこの研究では、平成21年に中学校の学級数各学年3クラス(284人)、特別支援学級(4人)の生徒を対象に研究しています。
そして研究の流れとして、
①本研究の理解度促進のための研究会の実施
②筆頭筆者による指導案骨子の提案・模擬授業の実施
③各学年に生徒の実態に合わせた指導案作りのための話し合い、工夫を加える
④各教師によるssstの実施
⑤生徒らによるスキル定着のための取り組みを実施
⑥ssst実施後は、全教職員は学校生活での日常的な生徒との関わり合いを通してssstで学んだスキルを活用できるように支援を継続
となります。
これらの流れを通して全生徒を対象に、標的スキル毎にその達成状況についてアンケートを実施しました。その結果、
いずれの標的行動についても向上が確認できた。
とされています。標的スキルを具体的に言うと「体をむけて話を聴く」や「あいづちを打つ」などの心地の良いあいさつなどの行動ができるようになったようです。これだけでもssstによる教育効果は確かにあるようですね。
2.感想&考え
この論文を見公立学校の教師経験を振り返ってみると、「この流れなら確かに学校全体で生徒の能力が上がるだろうな」と思いました。もちろん研究内容も十分評価する点は多々あるとは思いますが、一番良いのは文面から見た限りですが、全教職員で子供を良い成長につなげていこうと言う意欲が見て取れます。
これは何の科学的根拠もありませんが、私的には
先生が本気になれば生徒は必ずついてくる。
と思っているので、先生の本気度の目線から見ても確かにこの論文による流れで教育すれば確かな結果が出そうですね。
本投稿は以上です。
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ここまで閲覧ありがとうございました。
参考文献:
中学校におけるスクールワイドSSTの効果に関する実証的研究
-生徒指導に特別支援教育の視点を取り入れた支援の効果と限界について-
https://www.nise.go.jp/cms/resources/content/6434/20130221-103506.pdf