元教師 黒目のブログ

元公立の教師で現在も子育ての世界で働いています。公教育、私教育合わせて約7年間仕事で子供を育てています。そんな中で役に立ちそうな知識や経験をアウトプットしていきたいと思います。

マインドフルネス手法RAINの「R」を実践するための、怒りに支配されている方はその原理を知って自分を認識しやすくしようというお話

こんにちは、

先日久賀谷亮さんの著書である「世界のエリートがやっている―最高の休息法―」を読んでいるときに、マインドフルネス手法RAINというものを知りました。そして私が子育ての中で実践し、「これは子育てのイライラで悩んでいる方々の多くを助ける情報ではないだろうか?」と持ったので、今回の情報を発信しようと思いました。なので、今日は主に怒りの感情をテーマにお話しようと思います。

 

1.マインドフルネス手法RAINとは?

「RAIN」とは瞑想教師のミシェル・マクドナルド氏が開発したもので、日頃のストレスに対処する考え方です。そしてなぜRAINとは、「Recognition」「Acceptance」「Investigation」「Non-identification」の頭文字をつなげたものです。それぞれの単語は、

❶ Recognition(認識する)

❷ Acceptance(受容する)

❸ Investigation(探求する)

❹ Non-identification(自分そものもではない)

という意味になっています。

この①から④の流れをスムーズに実践することができれば、日々のストレスに対処しやすいというわけですね。

 

ただ私も少し実践してみたことがあるのですが、まず①の自分がイライラしている状態を「認識する」というものが少し難しいと感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。要は常日頃から怒りとはどういうものなのか?というものを理解していれば、そういう場面になっても冷静に対処し、自分を認識しやすくなるのではないか?ということですね。なので今回そもそも怒りとは何か?という話をしていきたいと思います。

 

2.怒りを感じている時

そもそも怒りを感じている時、我々の脳内ではどういうことが起こっているの?という話ですが、これは専門健康心理士の喜田智也氏によると、

 

怒り感情が喚起されると、私たちの脳内には“ノルアドレナリン”という神経伝達物質が分泌されます。ノルアドレナリンは、危険を察知し、集中力を高める上で役に立ちますが、同時に自律神経の“交感神経”を優位に働かせ、体をいわゆる“臨戦態勢”にします。

 

とされています【1】。

ここで少しわかりにくい自律神経ということが出てきましたが、自律神経を少し解説すると、自律神経とは間脳の視床下部というところにあり、交感神経と副交感神経という二つの神経からなっています。交感神経は、活動する神経といわれ、身体の働きを活発にします。副交感神経は休む神経といわれ、身体を休めます。

また、このノンアドレナリンというものは上記にも記載されている通り、危険を察知し、集中力を高める上で役に立ちます。というものなので、本来であれば自分を助けてくれる存在なのです。しかし怒りという感情は交感神経が優位に働いているので、このノンアドレナリンの過剰分泌が問題であるということですね。

なので要約すると、怒りを感じている時は脳内で自律神経が乱れている状態、と言えるでしょう。

 

3.怒りの原理はわかったけどじゃあどうすればいいの?

これは私が実践していることですが、よく子供がダダをこねる時とか、要領の悪くて約束の時間に間に合わない時など、どうしてもイライラしてしまう時がありますよね?そんな時上記の知識をインプットしていると、

 

「あ~今自分の脳内では自律神経の交感神経が優位に働かしてるんだな。だから今自分はイライラしてるんだ」

 

と、思えるというわけですね。こうやってイライラしている自分を「認識する」。それがRAINの初めの一歩となるわけです。

 

4.最後に

いかがだったでしょうか?まず怒りの原理を知り、イライラしている自分を認識し、日々のストレス解消をスムーズに行える助けになれば幸いです。

本投稿がアナタの子育ての一助になることを望みます。

ここまで閲覧ありがとうございました。

 

参考文献:

1:怒りの身体への影響、解説編2

https://obp-ac.osaka/_pdf/event/anger_management.pdf