元教師 黒目のブログ

元公立の教師で現在も子育ての世界で働いています。公教育、私教育合わせて約7年間仕事で子供を育てています。そんな中で役に立ちそうな知識や経験をアウトプットしていきたいと思います。

「今日も子供に叩いてしまった・・・自分はダメな親だ」自分の子供に体罰・暴言をしてしまった後の子育てで重要なこととは?

どうもこんにちは黒目です。
以前体罰や暴言についての記事を書きました。

 

暴力、暴言、DVによる子供の脳への影響を科学的に説明してみた!

https://motokyousikurome.hatenablog.com/entry/2022/05/25/080937


その中で具体的に暴言、体罰、DV目撃などが子供の脳のどこにダメージを与えるかを理解していただいたと思うのですが、同時に
「私や私の旦那は子供の脳にダメなことしてしまった・・・親失格だ」
「私の旦那はどうしても暴力が抑えられない・・・離婚するしかないのかしら」
などと思う保護者様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方のために今回は傷ついた子供の脳を回復し、健やかに育てるために必要なことを記述していきたいと思います。
もちろん本投稿は書籍や論文を元に記述し、ある程度科学的な知見を元に案を出しております。
では解説に移りたいと思います。

 

1.要約&解説
今回も扱った論文は、福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授が記述したものを扱います。まずこれはすでに暴言・暴力などを行ってしまった親御さんに対して朗報ですが、

子どもの脳は発達途上であり、可塑性という柔らかさを持っています。早いうちに手を打てば回復するでしょう。そのためには、専門家による心理的 な 治療やこころのケアを慎重に時間をかけて行っていく必要があります。

 と、されています。なので、私が冒頭で述べたようなことを思っている保護者様はまだ大丈夫です。まだ間に合うということですね。
 そして子どもの気持ちに寄り添いながら子育てをしようといった働きかけを行う上で、今回の論文ではポイントとして次の5つをあげています。

①子どもの脳に及ぼす影響を理解し、体罰・暴言による子育てはしない
②大人と子どもは対等な力関係ではないという前提にたつ
③ 親は爆発寸前のイライラをクールダウンする
④親は子どもの気持ちと行動を分けて考え、成長を応援する
⑤もし「マルトリートメント」を受けた子どもと遭遇した時には速やかに専門的な医療機関と相談する

これらのポイントを、これからの子育てにおいて大切にしていきたいですね。

 

2.感想&考え
 今回でもし今まで体罰や暴言を行っている保護者の方は、自分の行動を顧みると共に、上記の5つのポイントを押さえて子育てすれば、もう大きく道を踏み外すことはないんじゃないかな?と思います。
 これは今回読んだ論文にも記述されていることですが、

養育者である親と子どもの力関係は対等ではないということです。『強者』である大人が、『弱者』である子どもを怒鳴りつけ、体罰を与えるという行為は、わたしたち大人が想像するより強い衝撃を与えます

 というように、我々大人は強者、子供は弱者なわけです。それを理解した上で子供と接しないといけません。どうしても社会的な地位がどんどん上がっていくうえで態度が傲慢になっていきがちな人もいますが、それを子育てに持って行ってはいけないということです。
 私も普段子供を育てる上で「そのことば使いはなんだ!」と言いたくなる場面はありますが、そこはグっとこらえて、なぜだめなのかを論理的に話をするようにしています。私たちは強者であるのですからそんなことに腹を立てなくてもよいのです。
本投稿は以上です。

最後に、無料のビジョントレーニングのリンクを貼っておくので是非お使いください。

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https://motokyousikurome.hatenablog.com/entry/2021/05/03/111642

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当ブログはあなたの子供の子育ての一助になれば幸いです。
ここまで閲覧ありがとうございました。

参考文献:
子どもの脳をキズつけないために~親の不適切な関わりで、脳は変形する~,福井大学 子どものこころの発達研究センター教授・副センター長 友田 明美
https://www.jec.or.jp/soudan/pdf/104_1.pdf