元教師 黒目のブログ

元公立の教師で現在も子育ての世界で働いています。公教育、私教育合わせて約7年間仕事で子供を育てています。そんな中で役に立ちそうな知識や経験をアウトプットしていきたいと思います。

うちの子って言葉の発達が遅れてる?なんで?という疑問に科学的根拠を持って答えてみた!

どうもみなさんこんにちは黒目です
先日このような文献を読みました。

親子で過ごす時間が子どもの言語理解と関連脳領域に影響~脳形態イメージングにより解明~
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20150130_02web.pdf

普段親御さんと話している中で
「ひょっとしてうちの子は私が言っている言葉の意味を理解していないんじゃないのかしら?」
というようにお母様から質問を受けることがあります。
確かに少し発達が遅れて、こちらの言っている言葉が理解できていない子供が多々いるように思えます。
そんな保護者の方の悩みを持っている保護者の方に、なぜそのようになっているのか?というものを脳科学の視点から解説していきたいと思います。
いつものように根拠となる論文の要約と解説をしてから自分の考えを述べていきたいと思います。
ではどうぞ!

1.要約&解説
この研究は平成27年1月30日に東北大学加齢医学研究所が報道機関に向けて発表した研究なのですが、まずこの研究の結果として

長時間、親子で一緒に過ごすことが、脳の右上側頭回の発達性変化や言語理解機能に好影響を与えていることを明らかにした

となっております。親子で過ごす時間が脳の変化や言語発達に影響しているのですね。
上側頭回を少し調べてみると、どうやら脳の両側面の真ん中にある部分のことらしいです。その部分に変化があったとのことです。
また、この研究ではなぜ言語の発達に遅れが生じるのか?についても説明されており

親による子供への言語的虐待や、親の虐待による心的外傷後ストレス障害PTSD)、親の社会経済ステータスなどが子供の言語機能の低下と上側頭回の脳灰白質形態に影響を与えることも示されてきました

といように、俗にいう言葉の暴力が子供の言語発達を遅れさせている、とのことです。
またさらにこの研究では、

親の就学期前の子供への言語的働きかけや相互作用の言語スキル・知識の重要性はよく知られていました。今回の知見により就学期前だけでなくそれ以降の発達期においても親子で多くの時間を過ごすこと、会話を持つことが言語関連脳神経機能の良好な発達に重要であると示唆されたと考えられます。

と記述されています。要するに、就学期前の子供だけでなく、それ以降の発達期の言語発達にも、親子で過ごす時間が影響していることを示してくれています。
なるほど、この結果は言語発達に遅れのあるお子さんを持つ保護者の方には朗報なのではないでしょうか?

2.感想&考え
私は脳科学を専門としているわけではないので、なぜそのような結果に至ったかまではわかりかねますが、なんとなく自身の経験からみても、家庭環境が整っている子供の方が、言語の発達度合いが速いように思えます。
そこは教育者としての私の経験と一致するな~と思いました。
またこの研究であった、就学後のお子さんの言語発達にも、親御さんとの過ごす時間が良い影響をする。という結果は、現在進行形で、自分の子供の言葉の発達が遅れていることを悩んでいるお母様には朗報だと思います。
「なんで私の子供は私の言っている言葉が理解できないのかしら?」
と悩んでいるなら、まず子供と過ごす時間をいつもより気持ち長く作ってみるのはいかがでしょうか?

本投稿は以上です。

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https://motokyousikurome.hatenablog.com/entry/2021/05/03/111642

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当ブログはあなたの子供の子育ての一助になれば幸いです。
ここまで閲覧ありがとうございました。

参考文献:
親子で過ごす時間が子どもの言語理解と関連脳領域に影響~脳形態イメージングにより解明~
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20150130_02web.pdf