こんにちは黒目です。
公立の学校を退職してから民間教育機関で日々子供と関わっているのですが、そんな中最近放課後等デイサービスの方々とよく話をすることがあります。
その話の中で非常に興味深い話が一つあったので、それを世の中に発信して、是非放課後等デイサービスを利用している保護者の方に役立ってほしいと思い、今回一つまとめてみます。
- 放課後等デイサービスとは?
まず放課後等デイサービス(放デイ)のことを知らない保護者さんもいると思うので、放デイについて軽く説明いたします。
放課後等デイサービス(ほうかごとうでいさーびす)とは、児童福祉法を根拠とする、障害のある学齢期児童が学校の授業終了後や学校休業日に通う、療育機能・居場所機能を備えた福祉サービス。
とされています。簡単に言えば、身体、知的、精神などの障害を持つ子供が通う第二の公立学校という立ち位置の施設ですね。この放デイは2012 年4月から 2018 年6月までの放課後等デイサービスを利用する子どもの数は増加傾向にあり、平成28年社会福祉施設等調査【1】では、7000以上の施設が設置されているようです。
2.貴方の子供が企業に利用されているだけとは?
この放課後等デイサービスは第二の公立学校と言われているだけあって、利用する際お金は払う必要はありますが、ほとんどは国からお金を出してくれます。なので、企業側からすれば、はっきり言って施設内に子供が入ればお金が入ってくるということですね。
ということは施設内に子供を放り込んで後はお迎えの時間までに保護者から受けた要望を最低限こなし、適当に時間を潰し、時間が来たらはいさようなら~ということでもお金が入ってくるわけです。なので、利用する子供の障害の支援内容は関係なく、子供の人数さえ確保していれば、お金を受け取れるシステムということですね。
このシステムを利用が非常に厄介で、要するに、10分か20分子供の面倒はある程度みて、後は勝手に過ごしてね!ということをしててもお金は入ってくるということです。また、酷い場合は、障害というものと向き合うには非常にエネルギーを使い、めんどうなものなので、子供が施設内に滞在する時間が5分や10分しかなく、少し勉強をみてすぐさようなら~というような状況にもなっている場合もあります。この事例を知って私個人の感想としては、
「5分や10分で何ができる?」
「そんな短時間で子供が成長できるのか?」
と思ってしまいました。
また、上記ようなことは稀かもしれませんが、そうでなくとも、表向きは非常に楽しそうなイベントを行っていたり、大層な療育内容を掲げているものの、その中身を見ると、2・3分で終わるような工作であったり、クリームを付けただけのクッキングであったり、なんの科学的根拠もなくただ子供が楽しんでいるだけで障害を良くなる可能性は低いイベントだったりすることはザラにあるようです。
3.ではどうすればいいかについての対処法
ではどうすればいいかというと、これは非常に難しい問題になってきます。
ただ、一つの結論については、得たものがあればそれでよい!という心構えが必要ということです。具体的に言うと、これは2020年に日本社会事業大学社会福祉学会で発表された研究なのですが、調査結果によると、
子どもへのさらなる理解
放課後等デイサービスのスタッフという子育てのパートナー
第三者の意見を受け止める考え方も保護者が得ていること
と、三つが放課後等デイサービスを利用する上で、親が得られたものとされています。この研究結果のような三つの結果を得ることができれば、例え子供が企業側に利用させられていようとも、こちら側に還元できるものがあるので、この記事を読んで「私の子供が企業の利益にされているだけかも・・・」と思われた方は、この三つを得られているかを考えてみてはいかがでしょうか?
といっても、この三つは他の放デイと比較して必要最低限手に入れられるものですので、ご自身の価値観と比較して、もう少しこういう情報もほしいと思われる方は、その自分で必要な情報もこの三つに加えて、自分の子供を預かる場所を探してみてはいかがでしょうか?
本日は以上となります。
閲覧ありがとうございました。
参考文献:
1:平成28年社会福祉施設等調査 個別表 障害福祉サービス等・障害児通所支援等事業所票
2:放課後等デイサービスの利用によって保護者が得たものとは,渡邉陽真,2020-01
file:///C:/Users/user/AppData/Local/Temp/syakaijigyoukennkyuu59_146-151-1.pdf