こんにちは黒目です。
最近放課後等デイサービスのお母様や企業側の方々とよく話をすることがあるのですが、その中でこれは是非皆さんに知ってほしいと思う情報を仕入れることができたので、その点について今回触れてみたいと思います。
ただ今回は、放デイを初めて利用をする保護者の方に向けての発信となります。放デイを初めて利用する際、「何にも考えずに一つの放デイに預けてしまうと、少し危険な状況に陥る可能性がある!」ということを今回一つにまとめてみました。
注1:放課後等デイサービスとは何か?という人は過去の記事で触れたのでそちらを参照ください。
https://motokyousikurome.hatenablog.com/entry/2020/07/26/191759
注2:今回記事にする内容はノンフィクションです。事実偽りなく記述します。
1.どういう危険な状況になっていくの?
では最初にどのような状況になっていくかの結論からいいます。それは・・・
最初は子供の面倒を良く見てくれたのに、一ヵ月後、二ヵ月後、一年と日にちが経つにつれてどんどん塩対応になっていく。
というものです。
放デイというものは最初に児童発達支援管理責任者(通称「児発管」)が一人設置されています。その児発管との面談をした後に、その事業所で預かる上での注意事項などの説明が行われた後、契約します。そして利用開始となるでしょう。
そして一ヶ月間ほどは
「今日はこんな療育をしてこんなに楽しそうに過ごしていらっしゃいましたよ!」
「今日はこんな運動をして、オムツの取替えは二回、さらにこんな勉強も取り組みました!」
など小まめに情報を伝えてくれたり、事業所でその子のために行動したことを伝えてくれると思います。しかしそれは長くは続きません・・・
二ヵ月後になると
「今日はこういう勉強をして、こういう療育を行いました」
「今日のご様子は終始落ち着いていらっしゃいました。」
など、どのように指導員が関わったかがわからない受け答えになっていくようなことがあります。さらに一年後では・・・
「最近ちょっと多いのがこういう問題行動が見られます」
「(利用予定日を提示すると・・・)申し訳ございません。その日はありがたいことに他の利用者様が大勢で受け入れ人数が限界でして、キャンセル待ちになってしまいます」
ひどい場合には
「もしよろしければこういう事業所が最近できました。○○様の考えによればこちらの事業所に合っていると思われます。一度ご見学されてみてはいかがでしょうか?」
というように、明らかにアナタの子供が避けられたり疎まれたりされていることがわかり、それだけでなく、この事業所に通うのではなく、他の事業所に移るように話を持っていかされるというようなことが実際にあるようです。
ちなみにですが、「(利用予定日を提示すると・・・)申し訳ございません。その日はありがたいことに他の利用者様が大勢で受け入れ人数が限界でして、キャンセル待ちになってしまいます」というやり取りについてですが、本来放デイでは一日の受け入れ人数というものが決まっています。これは、放課後等デイサービスにおける定員超過利用減算について【平成30年度改定対応】【1】に記述されていることですが、
過去3カ月間の利用実績による計算②利用定員が12人以上の場合、利用定員12人以上の場合、直近の過去3カ月間の障害児の数の平均値が、以下の計算式で計算する人数以上になると減算となります。
計算式:利用定員×125%
というように、受け入れ人数が決まっています。しかし今回のケースで言うと、ぶっちゃけて言うと、そのやり取りをしている事業所は受け入れ人数が超えていることはありません!はっきり言って嘘です!!!(ナ!ナンダッテー!!!!)
じゃあなぜ受け入れることができるのに、嘘をついてまでアナタの子供を受け入れたくないかというと・・・というのはその2で語ることにします。
2.なぜそういう状況になるの?
考えられる要因は
① ぶっちゃけ親であるアナタのクレームが多すぎ、または要求が多すぎて受け入れられない。
② 他の利用者である子供に迷惑となる行動をアナタの子供が取ってしまう。
③ アナタの子供の障害が重すぎて手がかかり過ぎて、もう職員の手に負えない。
④ 受け入れ先の事業所のキャパオーバーで受け入れ人数が上限じゃなくても受け入れることができない。
⑤ 事業所の業績が上がり、障害が思い子供を受け入れる必要がなくなった。
の5つが考えられます。①は保護者であるアナタに問題がある場合、②と③はアナタの子供に問題がある(問題が多すぎる)場合、④預かっている受け入れ先の事業所に問題がある場合、が考えられます。
まず①についてですが、これは正直あまり話を聞きません。あくまで黒目自身の個人の統計ですが50人に1人いるかいないかの確率です。一番多いのは②と③であるアナタの子供に問題がある場合と④の受け入れ先の事業所のキャパシティーの問題です。
②と③については、障害を持っている子供と接するのは基本的に超重労働!なのです。そしてアナタの子供の障害が重い(改善の見込みが見えない)場合は事業所で働いている向こう側も人間なので体力が無限ではありません。限られた体力を使って傷害と立ち向かっているので、アナタの子供の障害に指導員の指導ができないという場合は②③のような対応になるかもしれません。ちなみにですが、あまり子育てに関心のなく、一般論を持っている方の中には「いや、障害が重いっていっても仕事でしょ?仕事だったらいくらしんどくてもやらなきゃ!」という方もいらっしゃるかたもいるかもしれません。そんな方にも私の言っている大変さが少しは理解できるのではないか?という動画を見つけたので、そちらを参照ください。以下にURLを乗っけておきます。是非この動画のお母様の疲れきった顔を見てから再度以上の発言について考えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=UP7gYcpCk7M
では話をもどしますが、④については、上記のような強度行動障害を持つ子供が3人や4人いればさすがに体力の限界!になることも頷けるでしょう。ただここで問題になるのが、放デイは基本的に子供受け入れを拒否することができません。この問題が関わってくるので、④の発言が出てくるというわけです。
⑤については、最初はなんとしてもまず子供を受け入れないと事業所に国からお金が入ってくることはないので、どんな子供でも受け入れてもらえます。しかし、ある程度日にちが経てば、事業所も金銭面で余裕が出てきます。そうなったときに、子供の受け入れについて次は考えます。要するに「この子を預かるのは④のように職員の体力的にも限界があるし、区分の問題さえ解決すれば、もうこの子を受け入れるより他の子を受け入れたほうがいいな。」などと考え、アナタの子供が受け入れられなくなるということですね。ただこればっかりは正直事業所はあくまでビジネスとしてやっているので、仕方ないことかなと思います。
3.どうすればいいの?
では最後に具体的な改善案についてご説明します。と、思ったのですが、長くなってしまったのでその2で説明することにします。
ここまで閲覧ありがとうございました。
参考文献
1:放課後等デイサービスにおける定員超過利用減算について【平成30年度改定対応】http://ads.kaipoke.biz/basic_knowledge/care_insurance_and_law/addition_subtraction/after_school_day_service/about_capacity_overuse_subtraction.html