元教師 黒目のブログ

元公立の教師で現在も子育ての世界で働いています。公教育、私教育合わせて約7年間仕事で子供を育てています。そんな中で役に立ちそうな知識や経験をアウトプットしていきたいと思います。

元公立教員が「教員のわいせつ行為なくすための法案 与野党が具体的協議へ」の現状考えうる限りの問題点と改善案を提案してみた!

どうもみなさんこんにちは。
先日このようなニュースを目にしました。

教員のわいせつ行為なくすための法案 与野党が具体的協議へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210428/k10013002981000.html?utm_int=word_contents_list-items_008&word_result=%E6%95%99%E8%82%B2

教員によるわいせつ行為をなくすための法案について、与党の作業チームは28日、野党側に法案の内容を説明し、今の国会で成立させたいとして協力を呼びかけました。

教員によるわいせつ行為をなくすため、自民・公明両党の作業チームは、懲戒免職処分で教員免許を失ったあと再び与えるかどうかは各都道府県の教育委員会が判断できるようにすることなどを盛り込んだ法案をまとめています。

作業チームのメンバーは28日、立憲民主党日本維新の会共産党の担当議員に法案の内容を説明し、今の国会で成立させたいとして協力を呼びかけました。

これに対し野党側からは法案の成立に前向きな意見が出され、持ち帰って検討したうえで、具体的な協議を進めていくことになりました。

会合のあと、与党の作業チームで共同座長を務める自民党の馳 元文部科学大臣は「教員によるわいせつがいかに深刻かは、国会でもずいぶん議論されてきた。野党側とコミュニケーションを取りながら進めていきたい」と述べました。

というニュースがありました。
教員によるわいせつ行為はいつの時代でもなかなかなくならない問題ですね。
今回はこのニュースの影響を受け、元公立教師の目線から、現状考えうる問題はどこにあるのか?そしてどう改善していけばいいのか?についての一説を唱えていきたいと思います。

1.問題点
この法案がもし成立した場合としない場合について考えてみます。

・法案が成立した場合
当たり前の話ですが、教員免許がなくなったあとは教壇に立つことはできないないのです(私の知る限りでは)。ということは、どういうことかというと、非常に教員として優秀な人間が戻ることができなくなるということですね。
元公立の学校で働いていた身としてつくづく思うのが、人材が足りなさすぎるということです。その上さらに優秀な人材まで減ってしまったらどこに負担がいくかというと、現在前線で教壇に立ってる職員です。ただでさえ激務の職場なのに、これ以上仕事が積まれたら私のように
「子供を育てたいだけなら公教育じゃなくてもいいな。民間にいくか」
と考える先生もいるでしょう。
なので、この法案が成立した場合、ただでさえ劣悪な労働環境なのに、さらに公立学校の労働環境が悪くなっていくことが想定されます。

・法案が不成立の場合
これはいちいち文章化しなくてもわかりますね。そう、わいせつ行為などの再犯率が少なくなるということです。
今の制度では、教員がわいせつ行為におよび懲戒免職になっても、3年たてば教員免許を再び取得することができます
あまりこの世界を知らない方からすれば、
「え!?三年でもどってこれるの!?」
と驚かれるかもしれませんね 笑

以上が法案が成立の場合と不成立の場合の今後の問題点です。

 

2.改善案
やはりどっちをとってもメリットデメリットがあるのですが、現状最も最適解なのが、

 

・法案を成立させわいせつ行為をした教員を戻ってこれなくし、優秀な人材を同時に確保する。

 

ということですね。
ただこれはあまり現実的ではないでしょう 笑
これは文部科学省の調査ですが、1999年を境に、毎年教員を受験者数が下がりっぱなしです。そのことがわかる記事が日経新聞に載せられていたので、以下に載せておきます。興味がある方は見てください。

 

小学校教員倍率、過去最低2.7倍 質の確保急務
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG019280R00C21A2000000/

 

これでは優秀な人材が集まるわけがないですよね。
それはなぜかというと、はやり「学校の先生なんてめんどくさそう、やりたくない」や「もっと楽で楽しそうな仕事があるからそっちの仕事をしたい」と思われているかのどちらかですよね。
またSNSが普及した今のこの世の中では個人で稼ぐ人も出てき、職業選択の幅が広がっていることも影響しているでしょう。
となれば、現状の具体的な改善案として、、

 

・労働環境の改善
・教職員としての広報活動

 

これを実施することが方向性として正しいのではないかと思います。
「学校の先生をするってこんなにいいことなんだ!」
「やっぱり学校の先生をやりたい!」
と思ってもらえる社会が出来上がらない限りはなかなかむつかしい問題になりそうですね。

ただ、このわいせつ行為をした教員が戻れるシステムについては、

わいせつ教員、官報明示 文科省令改正で対策強化
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF020MT0S1A400C2000000/

という方向性でも進んでいるので、法案が成立しようがしまいが、戻れなくなる可能性の方が高いかもしれません 笑

本投稿は以上となります。
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当ブログはあなたの子供の子育ての一助になれば幸いです。
ここまで閲覧ありがとうございました。